2010年10月18日月曜日

リレーフォーライフとグリペック

この間「高額療養費」の話題の中で
グリペックの話をしました。
ところで、このグリペック。
アメリカでのリレーフォーライフで集まった寄付金が
開発の後押しをしたそうです。

びっくりすると同時に
患者としては、うらやましい限りです。
asahi.comがん その先へ(4)より
日本で開催されているリレーフォーライフで集まった寄付金は
日本対がん協会により
がん相談や、若手医師のための奨学金
そして検診率向上のために使われています。

でも患者としては
○○という新薬の治験のため
○○の臨床試験のために使ってもらえたらなぁ~と
思っていたところ、次のニュースを見つけました。

それは「日本癌学会」の第69回学術総会特別企画
「今がん研究に求められること―がん研究に関する提言―」
に関するニュース
です。

関原健夫さん(大腸がんサバイバー・日本対がん協会常務理事)が
「欧米では多額の募金が研究者への助成に使われている。
学会は、積極的に情報を発信し、患者の力を得て
日本にがん研究の応援団を作るべき」
と患者・支援者との連携の必要性を訴えた。

なるほど、寄付金をがん研究に直接関係する分野で使ってもらおうと思っても
がん研究の分野でも、縦割り組織の弊害があるのですね。

ところで、学会というと私たち一般市民からは、雲の上の存在のように感じていますね。
そして、そこでどんな研究が行われ、私たち患者や市民にどのように役立つのか
という情報が、不足していますね。
だから、学会というと、私たちの日常生活とは、何の関係もない
遠い存在になってしまっています。


このニュースでも、ある患者会の代表者が
「先生方からアクションを起こして患者会を有効利用していただけたら……」
と発言されたそうです。

日本でも、リレーフォーライフの寄付金が
がん研究に役立つようになるためには
まだまだ、いくつものハードルを越えなければならないようですね。

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