がんの医療は、めざましい発展をしている。
化学療法の新薬も、次々に出てくることだろう。
でも、それと比例して高額になる治療費の問題。
毎日新聞では「命を削る:高額医療の断面」という記事を連載。
そして、5 月20日読者からの反響の記事が掲載された。
その中に
この値段は、患者に「いつまで服用を続けられるか?」と緊張を強要
というものがある。
また、2010年5月18日付朝日新聞朝刊にも
同じように高額ながん医療費の記事があった。
その中に、NPO法人日本医療政策機構が、昨年末行ったアンケートに、
治療費の負担が「大きい・やや大きい」と回答した人が71%
経済的負担を理由に、治療を断念したり変更した人が13%
という結果だという。
まさしく「金の切れ目が、命の切れ目」という事になるのだろうか。
化学療法を受ける、メリットとデメリットを天秤にかけ
患者にとってメリットが大きい薬ならば
心起きなくで、その治療を続けたい
というのが、患者の切なる願い。
だが、朝日新聞の記事では
家族にすまないという患者の思いが語られている。
そんな時、海外から
英国のスーパーで、高額ながん治療薬が原価販売
というニュースが飛び込んできた。
この問題に、一石を投じることになるのだろうか……。
朝日新聞の記事によると
厚労省は、高額療養費の自己負担限度額の見直しへの検討を始める
とか。
ぜひ、患者目線の改革を、お願いしたいものだ。
あの悪評高かった「後期高齢者」の時のようにならないようにと
願うばかりだ。
ちなみに、私まんまるじぞうは
あの悪評高かった「後期高齢者医療保険制度」だが
75歳以上にそれまでとは異なる医療体制で望む事に関しては
「なかなか、いい制度」と思っていた。
というのも、父が言っていた事がある。
「高齢になった自分たちには、体のあらゆる所に不具合が出てくる。
それを、総合的に看てくれる医師がほしい。」
そんな父をみているかぎり、やはり75歳というのは
健康上、なんらかのターニングポイントではなかったかと思う。
しかしながら
いかんせん「医療費削減」が表に出過ぎたのか
「後期高齢者」という名前が悪かったのか
制度が始まったとたんに、喧々囂々なのは、ご存知の通り。
高額療養費の見直しも、その二の舞にならないようにしてほしい。
2010年5月23日日曜日
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